この数字は4月1日現在の名張市人口と世帯数です。( )内は前月より247人減少しているということです。ちなみに前年同月では人口81,172人、世帯数32,912世帯で、人口では505人世帯数では191世帯減少しています。確実に人口減の波が押し寄せていることを実感します。
私が大阪から名張へ転居してきた30年前は、あと少しで10万都市といわれていたのが、今は8万という数字です。さらに今年でいうと、人口は減少しているのに世帯数が少しですが増加している…この背景には社会における年齢構成変化にある、老人の単身者世帯が急増していることが考えられます。高齢者が住まう世帯の数は昭和58年から平成20年の25年間で98万6000世帯から413万9000世帯、約4.2倍の増加ということです。出典:(国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計」この調子で続けば日本の住宅の10軒に1軒はお年寄りの「おひとりさま」住まいということになってきます。そして、この住まいもいずれ空き家となり個人用の住宅も賃貸用の住宅もみんな空き家になっている。これまで当たり前のように受けられていた行政サービスにも支障をきたすなどの影響が生じるとされます。この問題を放置することは、自治体の崩壊につながりかねず、決して他人事ではなく本気で取り組まなければならない課題だと思います。