築年数が経過した中古住宅のホームインスペクション(住宅診断)では
雨漏りやシロアリの害、建物の傾きなどその建物が新築された後に生じた
不具合がよく見つかりますが、実は、新築時から生じていた不具合というのも
意外とたくさん見つかるのです。
例えば、構造体の接合部分に設置する補強金物の取付方法の誤り。
一見、左側の補強金物のどこに問題があるかわかりづらいのですが
実は取付方法が全く違っているのです。
正しくは右側の位置に取付けます。
位置と向きを直したために、柱に穴が残ってしまいました。
これでは設計上の耐震性がいくら高くても、実際の建物の耐震性は
全く期待できませんし「絵に描いモチ」になってしまいます。
ではホームインスペクション、どんな時に利用するの?
『家を買う時』
◎中古住宅を購入したいが、安心して購入したい
◎高い買い物だからちゃんと専門家にみてもらいたい
◎メンテナンスをいつどんなタイミングですればいいのかを事前に知る事で
メンテナンス計画がたてやすくなる
『家を売る時』
◎現時点での建物のコンディションを明らかにして売買の後のトラブルを防ぎたい
私もこれまで何度かインスペクションの現場に立ち会いましたが
所用時間2時間程度、費用は6万円(税別)で「欠陥住宅」や
「買ってはいけない住宅」をつかむリスクが避けられるのであれば
買主側のメリットも大きいのではないでしょうか。