増え続ける空き家。
人が住まなくなった期間が長くなるほど外観も
室内もどんどん劣化していき、資産価値が低く
なっていきます。
地方の物件だと一般的に価格が低いため
不動産業者も、これまでの報酬では採算が合わず
空き家の取引には消極的になりがちです。
例えば、名張市つつじが丘の土地。
これまでの最安値で50万円というのがありました。面積は60坪以上「のり面が高い」「陽当り」
「売り急ぎ」等の理由はあるのでしょうが、この
土地を売買した時に受取れる報酬は、売主様買主様の両方から頂いた場合でも¥54,000です。
物件調査、登記取得、売買契約書類
重要事項説明書の作成など、3千万円の売買も50万円の売買もやるべき事は同じ。
仲介料は売買価格に比例して算出するので、業者としては高い物件を
多く扱いたいというのが本音でしょう。
地方では400万円以下の物件は珍しくなく、物件価格の低さ=報酬の低さが
空き家の流通を妨げているとしたら…
今年1月1日から施行された『報酬告示の改正』では、400万円以下の
空き家(空き家でない建物や土地も含む)に対して受領できる報酬額が
昭和45年以来一定のルールのもと改正されました。
まだ活かせる資源を無駄にせず、空き家の流通が広がっていくことを願います。