火災保険は物件引渡し直前のタイミングで検討されていることから、保証内容をよく理解せず、進められた通りの火災保険に加入しているケースがほとんどです。
後になって、本当は保険金が支払わられるはずの事故だったのに、保証内容をよく覚えていなかったために、自己負担で修理してしまった、といったケースも珍しくありません。
保証内容をよく理解していれば、様々な損害を保険でカバーできたり、不必要な保証を無くすことで保険料が節約できたりする場合もありますから、ご契約前に慎重に検討されることが大切です。
なお、従来の火災保険は「火災、落雷、破裂、爆発」といった火災リスクだけでなく
「風災、ひょう災、雪災」「水害」といった自然災害リスクや、「盗難」「水濡れ」
「物体の飛来落下、衝突」「破損、汚損」といった、日常生活リスクまでフルカバーする
商品が主流でした。
ところが、マンションや一戸建てが建っている立地条件や地域の気候条件、建物の構造階数等によりリスクの種類や大きさが異なることから最近では個別具体的なニーズに対応できるよう「火災、落雷、破裂、爆発」と「風災、ひょう災、雪災」を基本保証とし、その他の保証は必要に応じて契約者が選択できる商品が増えています。
火災保険は保証される範囲が広ければ広いほど安心感はありますが、保証範囲の広さと比例して保険料も上がります。
購入した物件に損害を与えそうなリスクを分析しながら本当に必要な保証を見極めて無理や無駄のない火災保険にしたいところですね。