シンクと言えば、昔からキッチンの定番素材として使われてきたステンレスが一般的に多く、ホテルやレストランの厨房でも採用されています。気を遣わなくてもよい所が魅力ですね。水はねの音にも配慮がなされ、昔と違って静音や傷が付きにくい仕様になっています。
人工大理石は100%樹脂(プラスチック)が使われており天然石は使われていません。一方、人造大理石には天然石と樹脂が使われます。使われる樹脂がアクリル系かポリエステル系かによって、衝撃性や耐熱性、メンテナンス性に違いが出ます。軍配が上がるのはアクリル系。人工、人造大理石とも、高級感がそこそこ出せて色柄も豊富、本物よりも安価なためよく選ばれる素材です。
ポリエステル系は、低価格帯のキッチンに採用しているメーカーもあり、見栄えがいい割りに価格がお手頃の場合は、ポリエステル系が使われていることが多いので確認が必要です。シンクとカウンターが違う素材だと継ぎ目が気になるという方は、カウンターと同素材にされるのがおすすめです。
クオーツは水晶にアクリル樹脂を合わせたもので、天然素材の風合いを損なわずに、もろさや汚れやすさといった欠点を克服した素材です。耐熱性、耐衝撃性、メンテナンス性といったキッチンに求められる性能を兼ね備えています。リクシルのリシェルSIモデルでは、これまでのシンクには無かった黒に近いグレー色が採用されています。
より機能性を重視されたい方は、三層や二層構造のシンクがおすすめです。シンクの縁にトレーやカゴを設置することで、洗うだけでなく作業台にもなり使い勝手がアップします。